アプリケーションインフラ構築において、ADC(Application Delivery Controller)が果たす役割は非常に大きくなっています。ハイブリッド・マルチクラウドがNew normalとなってきている環境においては、柔軟なライセンス体系、セキュリティ、自動化・可視化が、今後更に重要な要素になってきます。このあたりを少し以下ご紹介させて頂きます。
Citrix ADCが提供する「ポータビリティ」
従来、ネットワーク機器のライセンス形態はオンプレミスで購入した場合は、その物理マシンを利用し続けるしかありませんでした。しかし、ハイブリッド・マルチクラウド利用が当たり前となりつつある昨今、購入時の利用形態に縛られるライセンス形態は柔軟性に欠けると言わざるを得ません。Citrix ADCの柔軟で新しいライセンス体系「Pooled Capacity」は、オンプレミス環境でもクラウド環境でも、任意のADCフォームファクターで、インスタンスやキャパシティの移動が可能です。必要な時に必要なパフォーマンスを活用することで、これまでのピークトラフィックを意識した余剰なサイジングによる設備投資を回避し、オンプレ・クラウド等の場所にとらわれない無駄の無いインフラ構築が実現できます。このように、今後は柔軟にキャパシティ移動ができる「ポータビリティ」が重要になってくるでしょう。
セキュアなアプリケーションネットワーキング
アプリケーションとAPIは、組織にとって最も価値があり最も脆弱な資産の1つです。Citrix ADCのレイヤー3からレイヤー7の統合型セキュリティは、従来型アプリケーションとクラウドネイティブアプリケーションの両方を保護します。Webアプリケーションファイアウォール、DDoS保護、TLS/SSL、コンテンツインスペクション、Rate limitingを組み合わせて、アプリケーションとAPIを安全に保護します。ハイブリッド・マルチクラウドインフラストラクチャ全体での一貫したセキュリティにより、導入と管理がはるかに簡単で効率的になります。今後は、挙動ベースの検出を含むボット管理ソリューションも提供予定です。ハイブリッドクラウドの展開が成功するか否かは、こういったセキュリティに関する戦略、および複雑さをどのように管理するかも重要な要素の一つです。
Citrix Application Delivery Management (Citrix ADM)による自動化・可視化
Citrix Application Delivery Management (Citrix ADM)はネットワーク管理、アナリティクス、およびオーケストレーションのための集中化されたソリューションです。オンプレミス・クラウド問わず、Citrix ADCの管理、監視、およびトラブルシューティングを単一のプラットフォーム上で行います。例えば、Citrix ICAプロトコルの可視性を実現することにより、Citrix Virtual Apps and Desktops配信を最適化するための洞察提供をしたり、データセンターからブランチオフィスまでグローバルなアプリケーション配信の管理、監視、およびトラブルシューティングが行えます。煩雑だったSSL証明書の管理にも非常に有効です。単一のコンソールから、証明書管理ポリシーを定義して自動化し、未使用または失効の近い証明書を監視したり、証明書の発行者、鍵の強度、暗号化アルゴリズムの適正をチェックすることができます。Citrix …
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